30歳所有のくるま査定に走行距離は影響する!?

  • 愛車査定に走行距離は関係する!?

    自動車を中古で売りたいと考えている人は愛車の買取業者に査定をお願いすることが一般的です。しかしながら、何が査定金額を上げる原因になり、あるいは何が査定額を下げる要因になるのか、きちんと理解している人は多くありません。この記事では、走行距離に焦点を当てて高く売るポイントを紹介します。クルマ査定においてなぜ走行距離が重要視されているのか、望ましい走行距離の目安はいくつくらいなのかなどにも触れていくので、是非参考にしてみてください。

    くるまの走行距離はくるま査定に関わる?

    くるま査定には車の走行距離が関係しています。クルマ査定で評価をするポイントは年式、車の状態、走行距離の三つですが、日本ではこれらの中で走行距離を最も重要視しています。その理由は、走行距離がどのくらいかでクルマの寿命を把握できると考えられているからです。車は走行を続けいていると車載部品が消耗していきます。消耗が早いとその分だけ寿命は短くなります。一方、消耗が少なければ寿命は長くなります。つまり、走行距離が長いと車の寿命が短いので、売れにくく、どうしても査定額が安くなってしまいます。走行距離が短い場合はその反対になるため、走行距離が短ければ短いほど査定において有利です。

    評価の下がってしまう走行距離とは

    車査定において評価が下がる走行距離の目安は約50,000kmです。くるまの査定額は、この5万キロを超えると大幅に下がるようになります。実際に走行距離が50000キロを超えたくるまは「多走行車」と呼ばれていて、買取業者は査定に慎重になります。統計的に普段クルマの運転をしている人は年間で約1万km乗るといわれています。くるまを所有して5年未満であれば、大切に扱われている可能性が高いだろうという見込みもあり、査定業者は走行距離50000キロを目安にしています。そのため、高額査定を希望する人は5万キロ未満のうちに業者に査定してもらうことをおすすめします。ちなみに、10万キロを超えると「過走行車」と呼ばれて、故障が多くなるため、買い手が付きにくく査定額は期待しない方がいいでしょう。

    走行距離とクルマの寿命の関係

    走行距離とくるまの寿命にはある程度の因果関係があります。走行距離が長いということは、車に用いられている部品が消耗していることを意味して、実際に故障の発生確率が高くなるからです。そのため、クルマの寿命は100,000kmとよく言われます。買取業者も100000キロを超える場合には受けつけていないところが多く、ほとんどの場合は廃車処分にします。しかしながら、これはあくまでも日本に限ったことであり、海外では走行距離が20万キロ以上でも走っていることは珍しくありません。日本車は性能と耐久性が高いので、国外への販路を持っている業者であれば高値が付く可能性もあります。

    走行距離が短すぎても査定額が安くなる理由とは

    走行距離が短すぎても買い取り査定額が下がります。くるまというのはある程度動かさないと車に悪影響を及ぼすことがあるからです。たとえば、ゴムが劣化してすぐに切れるようになることや、サビやすくなることがあります。特に、サビは1度発生すると消失させるのにとても手間がかかりますし、場合によっては交換する必要もあります。また、車というのは機械の塊なので、普段から動かしていないと故障を発生して、走行不良を引き起こしてしまうということも理由の1つです。そのため、長すぎても価値が下がりますが、短すぎてもマイナス評価になります。要するに、適度に走っている車が望ましいということです。

    最も理想的な走行距離の目安

    車査定において望ましいとされている走行距離の目安は30,000kmから50000キロです。この距離であれば短すぎることもありませんし、長すぎることもありません。経年劣化や傷なども少ない状態なので、高評価を受ける可能性があります。しかし、これはあくまでも年式の新しいくるまに限ります。車査定では使用期間に応じた消耗度も重視されています。そのため、たとえば、年式が5年にもかかわらず約3万kmの場合は評価が低くなります。「1年間で10,000km」で計算されるので、5年も所有しているのに30000キロであれば走行不良を引き起こす可能性があるとして、査定額を減額されることがあります。このことはくるま査定での盲点になりがちですので、査定依頼を考えている方は気をつけてください。

    自動車査定には走行距離が関係することを理解しよう

    クルマ査定には走行距離が関わっていることが、以上のことから理解して頂けたのではないでしょうか。クルマを査定する業者は、それを販売する利益を得る必要があります。残りの寿命が長いクルマの場合は、安全性が高くて売りやすいので、高く評価してくれます。一方、残りの寿命が短いくるまは、不具合の可能性があって売れにくいので、低く評価されることになります。とりわけ、日本での販売ルートしか持っていない業者は、走行距離だけで判断する可能性もありますので、いくら高級車であっても走行距離が50,000kmを超えていると評価は期待できません。もちろん、外国の販売ルートを確保している業者は例外ですが、その数は決して多くありません。